株式投資

「損切り」の推奨は嵌め込みか?論争について一言

2019年10月30日

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先日、気になったツイートを拝見しました。

 

 

私的にどの本にも書いてある「損切りしろ」という表記は、ありきたりなテクニカルやファンダと同じで嵌め込みの一種と思ってる。養分がいなくなると歴戦のプロたちも儲からない。初心者時のが勝ってて、なまじ半端に知識つけたあと負けやすくなる人多い理由はここにありそうね。

 

この内容については、「一理あるな」というのが率直な感想です。どちらかと言うと、僕も定期的に損切りの重要性について説いているので、読む人によっては「嵌め込み」と感じる人がいるかもしれません。

 

損切りの是非は時と場合

ただ、付加的に言うと、損切りが全て「善」という風には思っていません。思考なき機械的な損切りは単なる「損切り貧乏」に陥るからです。また、資産を増やすという観点からは、時には握力を高め、自分の信念に従ってその銘柄が散るまで運命を共にするという気概は必要であるように思います。「リスク回避」を殊更に強調していたら、資産は微増のまま逆にフラストレーションが溜まるかもしれません。

 

僕の意見を言えば、損切りが善か悪かの判断基準は「銘柄の性質によって異なる」というのが一応の回答になります。どんな銘柄に対しても等しく損切りをするというのはあまり芸がありません。ただ、明らかに短期需給銘柄だと分かる局面で、握力を高めるのは考え物です。実際、握力を高めて自爆するケースは銘柄の性質を見誤った結果であるように思います。

 

そうならない為には、今自分が取り組む銘柄がどういった性質の銘柄なのかについて慎重になる必要があります。十分にリサーチした結果、長期的な成長性が見込めると判断したのであれば、握力を高めるという戦略も一つの有効な手段であるように思います。そういう意味で、「銘柄の性質によって異なる」という回答になる訳です。

 

一般的な本の読者層は素人

個人的な意見を言えば、本に「損切りしろ」と書かれているのはある程度は仕方のない事だと思っています。読者層を考えると、素人もしくは玄人寄りの素人に向けて書かざるを得ないからです。どうしても、一般的な記述にならざるを得ず、「損切りの場合分け」を丁寧に書くのは、紙幅の関係上難しいかもしれません。

 

僕の損切りに対する見解は以下の通りです。

 

 

一番マズいのは、時間的なゴールを決めずに投資し、含み損が拡大してから長期投資に切り替えること。これをすると、含み損の拡大に対して徐々に不感症になり、最終的には諦めの気持ちに至ります。投資への情熱が冷めると成長意欲は一気に減退する。早めの損切りはそれを回避する為の自衛手段です。

 

謎の上から目線で語っていますが、つまりは予め設定した時間軸に応じて損切りするかどうかを決めるべき、ということです。戦略を立てずに場当たり的に対応すると、ツイート内容のような状態に陥ります。これは僕の苦い経験から得た教訓であり、戦略を立てる重要性についての自戒のメッセージでもあります。

 

幸いなことに、今まで退場した事はありませんが、含み損に耐える日々はなかなか辛いものがあります。常に株価の推移に神経質になり、期待した値動きでなければ無駄にストレスが溜まります。より悪化すると、日常生活にも支障をきたしてしまう場合もあるでしょう。経験者ならお分かりだと思います。苦い経験を繰り返さない為にも日々精進ですね。

 

 

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Mr.Kabusky

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