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つい先日、ツイッターのDMで投資の初心者の方からメッセージが届きました。
少しのやり取りをした後、以下のようなメッセージを貰いました。※本人から掲載許可済み
本当ですか!?凄く嬉しいです!!ありがとうございます自己紹介と目的をお話しさせてください。
年齢 20歳(社会人3年目)
性別 女(ネカマじゃないです)
住み 千葉(職場は東京)
⇒株式投資の目的
・将来不安故に資産運用を始めたいと思った
・株式投資を通して世の中のお金の流れや仕組みを知りたいと思った
・22歳で海外へ大学留学する夢があるのでその資金調達
⇒資格 高校では全商簿記1級を取得しています。(社会で使う日商簿記と違って高校生用に作られた簡単めなものです)かなりブランクがありますが、決算書等の分析も行わなければいけないのであれば、学び直さなければと思っています。 現在はFP2級の取得を目指しています。
当然ですが、投資で一攫千金!!すぐお金持ちなるぞ!!というよりは、コツコツとマネーリテラシーや自分で自分の身を守っていける力を身に付けたいという感じです。
証券口座は楽天で、動かせる資金は今の所100万程です。
スイング〜中長期運用で、テクニカル3割、ファンダメンタル7割くらいで売り買い判断をしていくのかな?と思っています。チャートの見方等の超基本からまだ理解していないレベルです。
彼女からは最初、僕の開いているサロンに入りたいとのことでしたが、あいにく僕の開くサロンというのは「はてなブログ」で管理している「投資家コミュニティ」のことでした。
「サロンに入って上手い人から教えを請いたい」というのが彼女の要望でしたが、とりあえず絶対に入会すべきでないサロンについては教えました。
とりあえず、某サロンに入会しないように助言した。
一日一善。 pic.twitter.com/6g9LRqNlLp— Kabusky the Man (@kabusky_ism) August 28, 2021
いやぁ、良いことをしましたねぇ…でも正直、投資系サロンで「これぞ!」ていうものはあるんでしょうかね?僕個人の意見を言えば、本当に上手い人はサロンなどやらないと思います。
ただ、初心者の方からすれば、投資のイロハを一から教えてくれる存在は心強い!というのは理解できます。何事も手本となる人物の存在は心強いですからね。
今回はそういった感情を念頭に置いた上で、僕なりに上記メッセージに対する回答をしたいと思います。
最初はリスクを取らず、コツコツと…
少額資金かつ手堅く運用するのが目的なら、寿命が縮むような短期トレードは控える方がベターでしょう。短期トレードに適した銘柄というのは往々にして値動きがダイナミックなので、当たればリターンは大きいですが、外れるとお通夜モードに突入します。
手堅くコツコツと運用したいのなら、乱高下する銘柄はなるべく回避し、さざ波レベルの値動きを見せる銘柄を重点的に扱うべきでしょう。
ただ、難しいのは相場全体の流れによって扱うべき銘柄が異なる点です。リスクオンであればグロース株が優勢になりますが、リスクオフであればバリュー株が優勢になります。
このスイッチングを適切に行えるかは経験則がモノを言うので「こういう場合はこうしろ」と一概には言えません。ただ、リスクオン・リスクオフの両面で生き残る可能性が高いのは好業績の銘柄なので、手堅く運用することを優先するのであれば、業績面でのアプローチは大事にしておきたいところです。
最初から頻繁にトレードしないこと
ツイッターを見ていると、初心者なのに人生一番の大勝負的な賭けをしている人をたまに見かけます。
手っ取り早く資金を増やさないとならないような危機的な状況にあるのかもしれませんが、こういったカイジ的な勝負を仕掛けていると遅かれ早かれ爆死する運命になります。
やはり、最初は「手堅く」行った方が無難です。トレードの試行回数を増やすと、「急騰場面では一旦利食いした方が良いな」とか「節目を割ったら機械的に損切りして再エントリーの機会を待った方が良い」などが感覚的に分かるようになります。
ただ、これはかなりの試行回数を経た上で下せる判断なので、初心者の方にはオススメしません。というのは、試行回数が増えるとそれだけ損する可能性も高まるわけで、そういった危険な綱渡りを初心者の段階ではすべきではないからです。
なので、僕は初心者の方には頻繁にトレードしないことをオススメしています。ただ、その一方で値動きの様々なパターンにも触れることも重要だと思っているので、ベットするなら少額に抑えるべきというのが現時点での回答です。
今は1株単位で買えるので、わざわざ単元株を買う必要はないように思います。そして、慣れてきたら少しずつ取れるリスクを大きくするのです。
意識するポイント
上記のメッセージをくれた方は手堅く運用したいと思っているようなので、僕が彼女の立場なら下記のポイントを念頭に置いて投資に臨むでしょう。
- チャート分析やファンダメンタルズ分析の基本を解説した入門書を読む
- トレードに慣れるまでは1株単位で売買する
- トレードする際はその根拠を明確にする(できれば紙に記録する)
- 師匠になるような人を見つける
「株の本をわざわさ読む必要はない」という人も居ますが、僕は反対です。最低限の用語やルールを知らないと相場というフィールドでは戦えないのが通常なので、基本的な知識は頭に入れておくべきです。
そして、上述のように、トレードに慣れるまでは1株単位で売買するほうが「手堅く運用する」という観点からはベターでしょう。
あと、トレードは「感覚的に行う」という側面はありますが、それは上級者の話。最初はある程度慎重に行うべきです。その際、売買の根拠を紙に書くことをオススメします、判断の根拠を可視化することで後に改善策を練る際のヒントになるからです。
最後に、「師匠になるような人を見つける」ことですかね。まぁ、これが一番手っ取り早いです。やはり、コーチングしてくれる人が居てくれるとムダな努力をすることが減りますから。
ただ、これが難しい…上記の素人以下が運営するゴミサロンのような事例もありますからね。月並みですが、師匠を選ぶ際は「自分の投資スタイルに合っているか」を判断基準にしましょう。自分に合わない投資スタイルを採用しても苦痛なだけですから。
師匠となるべき人が見つかったら陰ながら参考にするか、機会があれば声掛けしてみるのも良いかもしれません。礼節をわきまえて真摯に対応すればポジティブな反応を示してくれるかも…
まぁ、ザックリと回答するとこんな感じでしょうか。
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