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株式投資

企業の【倒産リスク】を知る為に、まず決算書のどこを見るべきか?について簡単に解説

2019年10月14日

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今回の記事では、個人投資家が企業の倒産リスクを知る為に、まず決算書のどこを見るべきか?について解説します。

 

本記事は株式投資の初心者を対象にしているので、内容は重要なポイントのみに絞って書いています。

 

まずは、決算書についての基本的な知識を確認してからにしましょう。

 

話をする内容は以下の順になります。

 

簡単な流れ

  • 決算書とは何か?
  • 決算書の役割とは?
  • 倒産リスクを知るには、決算書のどこに注目すべきか?

 

では、順番に説明しましょう。

 

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1.決算書とは何か?

決算書とは、一言で言うと「会社の成績表」です。

 

正式には財務諸表といいます。

 

財務諸表の内訳は以下の通りです。

 

  • 貸借対照表(=会社の財政状態を表す)
  • 損益計算書(=会社の経営成績を表す)
  • キャッシュフロー計算書(=会社の資金状況を表す)

 

他にも色々ありますが、以上が財務三表となります。

 

上場企業は決算後に財務諸表を作成して広く公表する義務があります。

 

その為、上場企業のホームページには「決算報告」や「IR情報」などのページが掲載され、その会社の決算状況が分かるようになっています。

 

※IR(Investor Relations:インベスター・リレーションズ)とは、企業が株主や投資家向けに経営状態や財務状況、業績の実績・今後の見通しなどを広報するための活動を指します。引用元:SMBC日興証券

 

出資者である株主は、自分が出資した資金がどのように運用され、またそれがどのような結果を生み出したのかについて知る必要があります。

 

それを報告するのが決算書であり、決算書を読むことで、その会社の活動内容と業績が分かります。

 

ちなみに、1年の総括を本決算、その途中経過の報告を中間決算といいます。

 

決算書の勉強に役立つ本

 

2.決算書の役割とは?

決算書=会社の健康診断表でもあります。

 

決算書をもとに、会社の利害関係者が様々な判断を行います。

 

  • 経営者=実務面での改善や目標の設定に利用する
  • 投資家=投資の判断材料に利用する
  • 銀行=融資の判断材料に利用する

 

など、決算書は色々な場面で重要な役割を果たします。会社経営を行う上で必須のアイテムだと言えます。

 

3.倒産リスクを知るには、決算書のどこに注目すべきか?

株主にとっての最大の目的は、キャピタルゲインやインカムゲインを得ること。

 

※キャピタルゲインとは、株式や債券など、保有している資産を売却することによって得られる売買差益のことです。キャピタルゲインに対し、資産を保有していることによって得られる収益(利息や配当等)をインカムゲインといいます。引用元:SMBC日興証券

 

いずれにしても、会社が倒産しないことがその前提となります。

 

それを確認する為には、自己資本比率を見る必要があります。

 

自己資本比率とは、企業の総資産に占める自己資本の割合を示した財務指標です。自己資本は返済する必要のない資金ですから、この割合が高いほど、財務の安全性が高い企業ということになります。引用元:SMBC日興証券

 

要するに、全ての資産の中で、返済不要の資金がどのぐらいあるのかについて知る為の指標が自己資本比率です。

 

返済すべき資金が多いと、それだけ企業から流出する資産が大きくなるので、倒産リスクは高まります。

 

一般的に、自己資本比率が30%以上なら倒産リスクは比較的低いと言われます。

 

実際は、自己資本比率の水準は業種によって異なります。大まかな目安としては以下の通りです。

 

  • 80%以上=超優良
  • 50%以上=優良
  • 20%以下=要警戒

 

あくまで一つの目安に過ぎない

ただ、自己資本比率が高ければそれで安心、という訳ではありません。

 

実際、成長力を持った企業の自己資本比率は低い傾向にあります。

 

例えば、ソフトバンクグループ(9984)の2019年3月期の自己資本比率は21.1%です。この数字だけを見ると危うく感じますが、事業を拡大する為には多大な資金を必要とします。

 

そういう意味で、借入の大きい企業の自己資本比率は低い一方で、成長速度は大きいという見方もできます。

 

結局は、その企業の事業内容や利益成長力、キャッシュフローなどの様々な要因を複合的に観察する必要があります。

 

あくまで、最初に見るべき指標として参考にしてみて下さい。

 

今回はこれで以上です。本記事が参考になれば幸いです。

 

 

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