株式投資

会社四季報よりも重視すべき【決算短信】の利用法を簡単に解説

2019年10月16日

 

今回の記事では、個人投資家が銘柄についてのタイムリーな情報を収集する際に、強力なツールとなる決算短信についてお話します。

 

では、以下の項目に沿って説明します。

 

  1. 決算短信とは何か?
  2. 決算短信の種類
  3. 決算短信の中身
  4. 決算短信の利用法

 


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決算短信とは何か?

結論から言うと、決算短信とは企業の決算内容をまとめた簡単な書類のことです。

 

これを見ることで、企業の業績や財務状況、その他投資判断に役立つ情報が得られます。

 

一般に、会社四季報から銘柄選びをしますが、以下の欠点があります。

 

  • 3か月に1回の発売なので、情報の鮮度が落ちる
  • タイムリーな情報を把握するには不向き

 

この欠点を補うツールとして、決算短信があります。

 

そして、決算短信の特徴としては以下の通りになります。

 

  • 原則、決算日から45日以内の提出が要請されており、速報性が高い
  • もう一つの決算開示資料である有価証券報告書よりも、記載内容が簡略化されている

 

速報性が高い分、記載内容が簡略化されているのは仕方のないことです。

 

逆を言えば、大事な箇所のみが記載されているので、見るべきポイントは絞られると言って良いでしょう。

 

決算短信の種類

決算短信には大きく分けて2種類あります。

 

  • 「決算短信」=本決算(年1回)の際に開示される
  • 「四半期決算短信」=四半期決算(年3回)ごとに開示される

 

例えば、3月決算の企業であれば、以下のスケジュールに沿って、決算短信が開示されるケースが多いです。

 

  • 5月上旬頃に決算短信が開示
  • 8月上旬、11月上旬、2月上旬頃に四半期決算短信がそれぞれ開示

 

ちなみに、決算短信の開示時期は会社によって異なります。

 

決算日から45日以内に開示されますが、それより早く開示する企業も多くあります。

 

決算短信の中身

決算短信の1ページ目は以下のようになっています。

 

ソフトバンクグループ株式会社(9984) 本決算

 

記載されている内容は上から順に以下のようになっています。

 

  • 業績
  • 財政状態
  • キャッシュ・フロー
  • 配当

 

他にも来期の業績予想が掲載されています。

 

これらは「サマリー情報」と呼ばれ、上記の情報が1ページ目にコンパクトにまとめられています。

 

これを見ることで、企業の業績や財政状態などの情報を即座に知ることができます。また、サマリー情報の後ろには「添付資料」として、以下の情報が載っています。

 

  • 経営成績・財政状態に関する分析(当期の業績や次期の見通し等についての企業側の説明文)
  • 連結財務諸表(貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書などの決算書や、それに付随する情報)

 

四半期決算短信の場合も、決算短信とほぼ同内容の記載がされていますが、全体的に簡素化されています。

 

ちなみに、IRに積極的な企業ほど、記載内容が充実している傾向があります。

その事実は頭の片隅に入れておきたいところです。

 

決算短信の利用法

①サマリー情報から企業の業績をタイムリーにチェック

会社四季報は3か月に1回の発売なので、情報の鮮度が落ちるという話をしました。

 

実際、会社四季報に掲載されている情報は、1~3か月前の情報です。

 

このタイムラグを埋める為に、決算短信を利用する必要があります。

 

株価は決算短信の内容を受けて、大きく動く場合が多いです。その点では、決算短信は会社四季報よりも重要だと言えるでしょう。

 

決算短信ではサマリー情報をまず見ます。見る手順は以下の通りです。

 

  1. 当期の売上高と利益を見る
  2. 来期の売上高と利益の予想を見る
  3. 会社四季報の予想数値と比較する

 

特に、3番目が重要です。

 

会社四季報の予想数値よりも良いか悪いかについては、十分に注意したいところです。

 

これによって、今後の成長性がある程度予測できるからです。

 

株価は未来を織り込むので、ここで成長が鈍化することが判明すれば、投資対象として再考する必要があります。

 

常に、現時点での成績と事前予想との比較。そして、今後の成長性に注目です。

 

会社四季報をベースとしつつも、常に決算短信から最新の情報をキャッチアップしましょう。

 

②「経営成績・財政状態に関する分析」を読んで、企業側の分析内容を把握

象印マホービン(7965)

 

会社四季報で投資対象の銘柄を見つけたら、「なぜ、その企業は成長性が高いのか?」や「なぜ、ずっと赤字続きなのか?」などについて疑問を持つことがあると思います。

 

そういった場合に、決算短信の「経営成績・財政状態に関する分析」を読むと、企業側の具体的な分析内容が分かります。

 

ここでは、企業側による市況の分析や当期の業績や財政状態についての具体的な説明がされています。

 

こうした記載を読むことで、現在の業績についての具体的なイメージを持つことができ、また来期以降の成長性について考える材料になります。

 

会社四季報だけでは分からなかった情報が、ここで具体的に明らかになるわけです。

 

他にも、債務償還能力(=借入金の返済能力)を示す指標なども知ることができますが、まずは上記のポイントを意識し、そこから徐々に情報を追加していけば良いと思います。

 

今回はこれで以上です。本記事が参考になれば幸いです。

 

 

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『Kabusky BLOG』の管理人。専門は株式投資。テーマに沿って、数人のライターがそれぞれの記事を担当する予定。

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