以前より、「臭うな」と思っていたアカウントが火柱を上げて炎上しています。長年ツイッターに常駐していると「またか」と思う程度で、実際のところ驚きはそこまでありませんが、炎上した内容が「偽装婚活」の可能性が高いので、可燃性はいつもより増しています。ネタがネタなだけに、延焼スピードは速く、火柱も高めです。おそらく、一旦鎮火しても事あるごとに蒸し返され、燃料を投下されることでしょう。
「婚期に焦る女性(30)として婚活界隈で人気のツイッタラー(@satomi_renai)が、自身の不幸体験を有料販売していたものの、ひょんなことから本垢バレ(@3135haruharu)し実は彼氏持ちリア充だったことがわかり婚活界隈から袋叩きにされてる件をまとめろ」というDMを頂きましたが、地獄なので取り上げません
— 滝沢ガレソ🥕 (@takigare3) July 11, 2023
「婚活」「妊活」あたりのネタはかなりデリケートで、商用目的や売名行為に利用する際は細心の注意を払わなければなりません。関心度が高く繊細なテーマなので、扱う人の技量が問われます。些細なワード選択のミスで袋叩きに遭う可能性が高いので、あまり前のめりになって語らない方が身のためです。鉄パイプを持った鼻息の荒い人たちに囲まれて語るイメージを持ちましょう。そうすれば、ワード選択の感覚が極限にまで研ぎ澄まされます。
実体験を語る程度なら問題になることはありません。他の人の成功体験を参考にして戦略を練る人は多いので、そういった方向けに情報発信するのはプラスの側面の方が大きいはず。ただ、今回の場合は全くの別問題。リア充なのに非リア充を演出し、嘘松エピソードを量産してマネタイズを図っているわけですから、事の深刻さが格段に異なります。
「繊細なテーマ×嘘松」の火力は絶大で、デジタルタトゥーとして強く刻み込まれ、立派な墓石が建ちます。墓参りに来る人たちも多いので、存在が忘れ去られることはありません。今回の件がそうなるとは現段階では分かりませんが、ポテンシャルの高さは十分に感じます。ご安心ください。何をご安心なのかは意味不明ですが、とにかく一つ言えることは「嘘松でマネタイズするなら、もっと上手くやれよ」ということです。
今回の件は「同じ写真の使い回し」が偽装発覚の一つのキッカケになったそうですが、詰めが甘すぎます。やるなら、画角を変えることはもちろん、ネットの拾い画は絶対NGの精神で取り組むべき。おそらく、功を焦って作業が雑になったのでしょう。嘘松アカウントの風上にも置けません。
そもそも、脇の甘い嘘松アカウントは「嘘松エピソードを投入するタイミング」が上手くありません。今回の件で言えば、「刺激的で情熱的な男」が短期間で頻繁に現れるのは不自然ですし、そこまで求愛される存在であれば、婚活に苦戦するわけがありません。百歩譲って「爆美女」で寄ってくる男の数は多いが、選ぶに選べないとしましょう。仮にこれが本当であっても、SNSで詳細かつリアルタイムに状況報告することは考えにくい。「爆美女」はリアルで承認欲求が満たされている可能性が高く、わざわざネットに参上して赤裸々に語ることは普通しませんからね。
時折、ハゲ上がったジジイが「爆美女」に扮して気色悪いエロツイートをする現象が見られますが、あれと似たような構図です。承認欲求をリアルの世界で満たすのが困難なので、文章で誤魔化すしかないのでしょう。ただ、行間から非モテ臭がプンプンするので、大抵すぐにバレます。経験に基づかない想像の産物なので、絶望的にリアリティに欠けているのです。
今回の件で深い闇を感じるのは嘘松エピソードを量産して承認欲求を満たすだけでなく、換金しようとした点です。そもそも、本人はどういう気持ちで嘘ツイートをしていたのでしょう?虚しさとマネタイズしたい気持ちの狭間で葛藤があったのかもしれませんが、想像すると少し哀れにも感じます。そうは言っても、虚言癖は心情的には全く擁護できないので、身から出た錆として現状を受け入れるしかないでしょう。やはり、他人を騙してお金を取る行為はかなり悪質ですからね。
いずれにせよ、一度失墜した信用が回復することは非常に困難なので、前途多難なのは間違いないでしょう。顔面も世に晒されているので、一生変顔して過ごすか、顔面をカスタマイズするしかないのかもしれません。そう思うと多少は同情しますが、外野席からは冷めた表情で眺めるしかありません。
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