
この記事はこんな方におすすめ
- 少額資金の運用に最適な投資手法を知りたい
- ロスカット基準について知りたい
- マイルールは設定すべきか?について知りたい
この記事では少額資金=100万円~1,000万円以下の金額を想定しています。
▶資金作りに困っている方がいれば、こちらの記事を参考にしてください。
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この金額で投資をする際の方法論について述べたいと思います。
まず、結論から言うと以下のようになります。
結論
- 分散投資より集中投資
- 成長株に絞る
- 取引する銘柄を絞り込む
- 短期トレードに徹する
- 基本は順張り
- チャートを重視してロスカット基準を設定する
- マイルールは設定すべきだが、あまり厳しくしない
では、順番に説明していきましょう。
目次
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1.分散投資より集中投資
よくリスク分散の観点から集中投資よりも分散投資を推奨されます。
確かに、相場がどちらに転んでも良いようにポートフォリオを組むことで損失リスクをある程度抑えられます。
ただ、少額資金の運用目標は資金力をアップさせること。
分散投資は損失リスクを抑えられますが、逆に言うと大きな利益に繋がらない投資手法です。資金力をアップさせるには多少のリスクを取らないといけません。
また、分散投資だと一つの銘柄に投資できる資金量が減ってしまいます。資金力をアップさせるには一つの銘柄に集中投資した方が効率的でしょう。
ここで一つ注意しておきたいのは、集中投資すると言っても全資金を投入しないことです。
最大でも全資金の半分程度までにしておきましょう。仮にその銘柄の株価が大きく下げても、全く身動きが取れなくなるリスクを回避するためです。
では、どういった銘柄に投資した方が良いのでしょうか?
2.成長株に絞る
集中投資するなら、銘柄は成長株に限定します。
成長株とは、業績が良く、株価が高く評価されていて、さらに成長が見込める株式のことで、グロース株ともいわれます。
成長株と呼ばれる企業は、売上高や経常利益などが年々大きく増加していて、今後もさらに増加していくと予測されており、最先端の技術を持つ企業や、流行の業種の企業が多いのが特徴です。成長株に対し、業績などファンダメンタルズ(基礎的要件)が良いにもかかわらず、株価が低い状態で放置されている株のことを割安株、またはバリュー株と呼びます。
引用:SMBC日興証券
集中投資は成長株と非常に相性が良いです。
また、資金力をアップさせるには株価の上昇が見込まれる銘柄に投資する方が合理的です。
反対に、割安株は大きく下がったところで購入し、リバウンド狙いで投資するのに最適な銘柄であると言えます。
▶成長株の見つけ方について詳しく勉強したい方には、『ミネルヴィニの成長株投資法』をおすすめします。
また、四季報を使った実践的な銘柄選びを知りたい方は『会社四季報の達人が教える10倍株・100倍株の探し方』をおすすめします。
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3.取引する銘柄を絞り込む
実際に取引する銘柄はなるべく絞りましょう。
その理由は…
- 銘柄を絞った方が深くリサーチできる
- 値動きの癖が掴める
です。
沢山の銘柄をランダムに取引すると値動きに翻弄されることになります。
初心者の方に多い失敗パターンに「急騰した銘柄に勢いで飛びついたら含み損になった」があります。
値動きが良くても微妙な位置でエントリーした場合、含み損になるリスクは非常に高くなります。
取引する銘柄数を絞ればそれぞれの銘柄をリサーチする時間が増えるので、戦略を練る為の準備期間が長くなります。
また、銘柄を絞ればそれぞれの値動きの癖についても把握しやすくなります。
銘柄ごとの癖はそれなりにあるので、それを把握する為にも実際に取引する銘柄は絞りましょう。
4.短期トレードに徹する
ここで言う短期とは大体「2日~2週間程度」のことを言います。
場合によっては数か月になる場合もありますが、それは値動きによって上限は変わります。
短期トレードに徹する大きなメリットは、ストレスを軽減できる点にあります。
マーケットでの滞在時間が長いと邪念が多くなります。含み損に転じた場合も、すぐにロスカットできないなど判断力に負の影響を与えることもあります。
なので、冷静な判断力を保つ為にも短期トレードに徹しましょう。
そうすれば、地合いの変化に対応しやすくなり、資金拘束されるリスクを低下させることができます。
5.基本は順張り
短期トレードの基本は順張りです。逆張りはトレード経験をある程度積んだら挑戦しましょう。
初心者の方が失敗するパターンに安易な逆張りが挙げられます。
逆張りは相場の流れに逆らった投資手法なので、主観的な判断を下してしまいやすくなります。
簡単に言うと、
「この株価ならそろそろ反発しても良いだろう」
と値ごろ感で判断してしまうのです。
25日線とのマイナス乖離率を参考にして逆張りする手法もありますが、初心者の場合は順張りに徹するのが無難です。流れに身を任せる方が主観の入り込む余地を排除して、より客観的な判断がしやすくなるからです。
そういった意味でも、順張りを基本的な戦法にしましょう。
6.チャートを重視してロスカット基準を設定する
初心者が失敗するパターンに「業績や材料を信じて損切りのタイミングを逃す」ことが挙げられます。
中級者以上でもたまに犯すミスですが、好業績で大きな材料を控えているとなかなかロスカットできないものです。
これは「もし損切りした後に大きく株価が上昇したらどうしよう」という心理状態にある為です。それまで長くホールドしていると、その思いは強くなります。
これを回避するにはチャートを見てロスカット基準を設定すること。チャートは投資家心理を表したものです。
チャートが弱気なら投資家も弱気になっていると判断できます。そうすると、流れに従った客観的な判断ができるので大きな含み損を抱えるリスクが低下します。
▶チャート分析について詳しく学びたい方には、『株を買うなら最低限知っておきたい 株価チャートの教科書』がおすすめです。
7.マイルールは設定すべきだが、あまり厳しくしない
マイルールの設定には否定的な意見があります。それは「相場は水物なので、マイルールを設定するのはムダ」という意見です。
これは半分は正しく、半分は間違っています。確かに相場は水物なのでマイルールを厳格に設定すると相場環境に応じた柔軟な対応が困難になります。
ただ、マイルールが一切ないと投資行動に一貫性がなくなり、場当たり的なトレードしかできなくなります。
なので、マイルールは設定すべきです。ただし、そのルールは厳しいものにしないことをおすすめします。
例えば、僕の場合は以下のようなマイルールを設定しています。
マイルール
- よく分からない銘柄には手を出さない
- チャートを見てロスカット基準を設定する
- 頭と尻尾は狙わない
- 想定したシナリオと異なる展開になったら、判断を修正する
こんな感じです。
マイルールは少し抽象的に設定しています。それは抽象的なルールの方が具体的な場面に応じて柔軟に行動しやすいからです。
ルールを厳格にしてしまうと、柔軟な行動はなかなか取れません。
大事なのは、目の前の現象に従順になることであり、ルールを厳格に守ることは二の次です。
僕の場合、「想定したシナリオと異なる展開になったら、判断を修正する」という項目を入れたことで、過度にルールに縛られずに柔軟に行動できるようになりました。
ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
今回、話したことをもう一度確認します。
今回のメモ
- 分散投資より集中投資。ただし、全資金は投入しないこと
- 割安株より成長株
- 取引する銘柄を絞り込むことで、リサーチする時間が増えて値動きの癖も掴みやすくなる
- ストレスを溜めないように短期トレードに徹する
- 順張りを心掛ける。安易な逆張りはNG
- ロスカット基準はチャートで判断
- マイルールは厳格なものにしない
以上です。本記事が参考になれば幸いです。
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