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今回は日本のサスペンス映画を簡単に紹介したいと思います。扱う年代・ジャンルはランダム。
それでは早速行きましょう。
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孤狼の血(2018)
あらすじ
昭和63年、広島の呉原では暴力団組織が街を牛耳り、新勢力である広島の巨大組織五十子会系「加古村組」と地元の「尾谷組」がにらみ合っていた。ある日、加古村組の関連企業の社員が行方不明になる。ベテラン刑事の刑事二課主任・大上章吾(役所広司)巡査部長は、そこに殺人事件の匂いをかぎ取り、新米の日岡秀一(松坂桃李)巡査と共に捜査に乗り出す。引用:『シネマトゥデイ』
コメント
暴対法の施行以前の広島県の田舎町を舞台に、暴力団同士の抗争とそれを追う刑事たちの物語。豪傑で型破りな刑事(役所広司)とやや軟弱な新米刑事(松坂桃李)がバディを組む。
バイオレンスとエロス、グロテスク的要素が同居する映画で非常に見ごたえがあります。
エリート的で軟弱な日岡が大上の調教的指導を受けていく中で、徐々に大上的要素を獲得していく様子も見どころ。インモラルで刺激的な映画を求めている方にオススメの作品です。
原作
オススメ度
白ゆき姫殺人事件(2014)
あらすじ
人里離れた山中で10か所以上を刺され、焼かれた死体が発見される。殺害されたのは典子(菜々緒)で、容疑者は化粧品会社のOL城野美姫(井上真央)。テレビディレクターの赤星雄治(綾野剛)は、美姫の同僚、家族、幼なじみなどに取材。典子が美姫の同期入社で、美人で評判だった一方、美姫は地味で目立たない存在だったことが報道され……。引用:『シネマトゥデイ』
コメント
一方的な報道によって作られる容疑者像、ネット空間での誹謗中傷など現代社会の病理が具体的事件を通して明らかにされていくような内容。
作品自体はフィクションですが、現実世界でも十分に起こり得る内容であり、情報の発信者の視点を少し変えるだけで物事の全体像が様変わりする様子が分かります。
当初容疑者とされたOL(井上真央)がどういう変遷を経て、最終的にどのような結末を迎えるのかに注目です。
原作
オススメ度
カラスの親指(2012)
あらすじ
ベテラン詐欺師のタケ(阿部寛)と、どこかマヌケな相棒のテツ(村上ショージ)。ある日、ひょんなことからまひろ(能年玲奈)という少女と知り合ったのをきっかけに、二人は彼女と姉のやひろ(石原さとみ)、その恋人の貫太郎(小柳友)と共同生活を送るハメになってしまう。全員が不幸な生い立ちを背負っていたこともあり、彼らは次第に奇妙な絆を育んでいく。そんな中、タケが過去に自分が引き起こした事件が深く関わった大勝負に挑むことになる。テツやまひろたちも一致団結し、一大詐欺作戦が動き出すが……。引用:『シネマトゥデイ』
コメント
コメディ、サスペンス、ヒューマンドラマ的な要素のある作品。個人的には冴えない中年役に村上ショージを起用したことが何気に良かったです。
この映画の面白さは劇中で所々に張られた伏線が終盤で一気に回収されていく点にあります。
「カラス」とは詐欺師の隠語ですが、映画タイトルの「カラスの親指」の意味が伏線回収後に分かる点も注目ポイントです。
原作
オススメ度
検察側の罪人(2018)
あらすじ
東京地方検察庁刑事部に配属された検事の沖野啓一郎(二宮和也)は、有能で人望もある憧れのエリート検事・最上毅(木村拓哉)と同じ部署になり、懸命に仕事に取り組んでいた。あるとき、二人が担当することになった殺人事件の容疑者に、すでに時効が成立した事件の重要参考人・松倉重生が浮上する。その被害者を知っていた最上は、松倉に法の裁きを受けさせるべく執拗(しつよう)に追及するが、沖野は最上のやり方に疑問を抱き始め……。引用:『シネマトゥデイ』
コメント
物語の構造自体に目新しい部分はないのですが、それよりもキムタクと二宮和也の演技には注目です。
キムタクは「キムタクらしさ」が演技に出るのが特徴的でしたが、本作ではかなり封印されているようにも感じます。
二宮和也については、彼が演じる沖野が容疑者を取り調べるシーンでは緊迫感と狂気さが同居するような雰囲気が漂っており、特に印象的でした。
2人の「正義」がぶつかり合う展開にも注目です。
原作
オススメ度
悪の教典
あらすじ
ハスミンというニックネームで呼ばれ、生徒たちから圧倒的な人気と支持を集める高校教師・蓮実聖司(伊藤英明)。生徒だけでなく、ほかの教師や保護者も一目を置く模範的な教師だったが、その正体は他人への共感や良心を持っていない反社会性人格障害者であった。学校と自身に降り掛かったトラブルや障害を取り除くために、平然と殺人を犯しては校内での地位を強固なものにしていく蓮実。しかし、ささいなミスから自身の凶行が知られそうになってしまう。それを隠そうと悩んだ彼が導き出した答えは、クラスの生徒全員を殺すことだった。引用:『シネマトゥデイ』
コメント
頭脳明晰で人望も厚いが、サイコパスで猟奇的な側面も併せ持つ教師が大量殺人を起こす話。
猟奇的な蓮実の行動は怖さを煽るが、緊張と緩和を意図したのか、ウケを狙った「笑い」のシーンを入れたのは余計な演出だったように思います。
あのシーンを挿入することで物語全体のシリアスさが半減しました。それが無ければ、もう少し評価は高かったでしょう。
ちなみに、本作に関しては原作の方が格段に面白いです。
原作
オススメ度
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