コラム 株式投資

某サロンの客層に見る「危うい思考」について持論を展開してみる

2021年10月20日

ツイッターのDMで以下のツイートを紹介された。

 

 

例のサロンについては以前より定期的に注意喚起をしてきた。未だにサロンの解体に至っていないのが不思議で仕方ないが、上記ツイートを見ると「そりゃ、そうか」と思ってしまう。これはかなりのレアケースだろうが、客層はこのレベルが一定数いると予想できる。

 

そもそも、借金してまで投資をするのは論外だろう。投資はあくまで余剰資金でするべきであり、生活資金を投資に回すのは非常に危険だ。ましてや、借金までするのは完全に「カイジ」の世界。カイジ的姿勢で投資に取り組むのはギャンブルでしかない。

 

投資はギャンブル的要素を減らす作業がメインになる。そのためにファンダ分析やテクニカル分析を学ぶ。銘柄選定も、そうした知識・スキルを動員して慎重に行うのである。「知識・スキルなど要らない。大事なのは握力だ」という声をたまに耳にするが、これは間違い。どんな「クソ株」でも上げ相場であれば連れ高する可能性はあるが、下げ相場に転換したときに対処に困る。「切るべきか否か」の判断をする際には上述の分析力が必要になるのだ。

 

あと、投資の目的は「資産を増やすこと」にあるが、種銭の段階で困っているのなら、まずは本業の収入を増やすことに集中した方が良い。本業での収入増加が難しいのなら、副業を始めるのも良いだろう。ここで、「投資で一発逆転」はオススメしない。欲が前面に出ている場合、投資で安定的に勝つのは非常に困難になるからだ。投資はギャンブル的要素を減らすことがメインになると述べたが、感情のコントロールも重要になる。

 

感情のコントロールが出来ないと、いくら知識・スキルがあってもギャンブル的な投資をしてしまう。特に大きな損切りをした場合、「取り返す」という意識が強くなりやすい。こうした場合は一旦冷静になった方が良い。興奮状態で取り組んでも正常な判断力を保てないおそれがあるからだ。

 

冒頭のツイート主は恐らく知識も経験も未熟だと思われるが、そこに感情の制御が出来ていないので救いようがない。こういうタイプはそもそも投資に不向きなので身を引いた方が賢明だが、多分そういった忠告も耳に入らない程の興奮状態にあるので言うだけ無駄かもしれない。

 

僕は適度に相場から離れる重要性について事あるごとに述べているが、投資はあくまで「自由」を求める手段であって、それ自体が目的化してはならないと思っている。「投資中毒」になると、金のことばかり考えるようになる。思惑通りに資産が順調に増えればハッピーだが、そう簡単に上手く行くとは限らない。上手く行かなかった場合に手元に何も残らないのは寂しい。

 

そうした事態を避ける為にも、投資以外の分野にも目を向けた方が良い。語学や資格の勉強でも、副業でも何でも良い。一見「稼ぐこと」に直結しないようなことでも、長い目で見れば収入増加に繋がることがある。投資一本で鼻息荒く一発逆転を狙うより精神的に健全であり、何より知識・経験が形に残る。人生は有限なので、出来るだけ実のあることに時間を費やした方が良い。そうして心に余裕が出来た状態で投資に臨んだ方が上手く行くというものだ。

 

 

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Mr.Kabusky

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