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株で「ギャンブル的思考」に陥りやすい場合と、それを回避する心構えについて

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気になったツイートを発見した。内容は以下の通り。

ギャンブルで作った借金まだ返済終わってないのに、最近また株やり出してる
旦那は内緒にしてるつもりやろうけど勘付いてるからな
依存ってどうしようもないな

パチンコ、競馬、株
見事にフルコースなギャンブル男😂

旦那に出会った瞬間から
不幸フラグ立ちまくり

恐らく、このツイ主さんは株をやっていないと思われるが、確かに一般人から見ると「株=ギャンブル」のイメージは根強いだろう。僕自身としては、「株は基本的にギャンブルではないが、扱う銘柄や投入する資金量によってギャンブル的様相を帯びてくる」というのが一応の見解である。これは、実際に株をやっている人からすると共感を得られるだろうが、株がギャンブルになり得るのはどこまでも自分自身に原因があるのである。元々、ギャンブル気質のある人はギャンブル的な勝負を積極的に仕掛けるだろうし、そうでない人は自分に合った時間軸で適切な資金量を投入し、無理な勝負をしないように慎重になるだろう。

 

まぁ、とは言っても、実際に株をやるとたまにはリスクを取った勝負を仕掛けたくなる。自分にとって「良い銘柄」だと思っても、タイミングが合わないと遅々として株価が動かなかったりする。当初は、「ギャンブル的な勝負は絶対に避けよう」と思っていても、株価が瀕死状態であれば段々とイライラしてくる。そうすると、「もっと株価が大きく動き、短期間で稼げるような銘柄でトレードしたい」と思うようになる。そうして、ツイッターなどのSNSを覗くとフォロワー数の多いアカウントが特定の銘柄について肯定的な意見を呟いたりしている。そして、実際に株価がポジティブな反応を示していると、そのアカウントの言うことを信じるようになる。

 

上記の一連の流れはだいぶ簡略化したが、僕も含めてツイッターで株の情報収集をしている人にとっては、経験したことのある心理的変化であろう。これ自体は否定しないが、特定のアカウントの意見に依存するようになると、「どこかで必ず失敗する」ということだけは言っておきたい。ギャンブル的な勝負というのは、僕の中の定義では「早く資金を増やしたい欲求がすべてに勝り、リスクを考えない賭けをすること」という状態のことをいう。こうした状態に陥ると、無理な勝負をすることが常態化し、自分が非常にリスクの高い勝負をしているという意識が希薄化してくる。これを読んでいる人の中にも思い当たる人はいるのではないだろうか。

 

僕自身は幸いにも経験したことはないが、ツイッターを見ていると、そうした状態に見事にハマり撃沈していった人を多く見かける。多少語弊のある言い方になってしまうが、「騰がる銘柄」を見つけること自体はさほど難しくない。一般的に、株価というのは成長性に対する期待値が反映されたものだが、それとは関係なく思惑のみで騰がる場合も多々ある。最近で言えば、新型コロナ関連でアンジェス(4563)の株価が高騰したが、あれも世間の関心事とアンジェスの戦略、また連日ニュースで取り上げられ、話題性が十分にあったことが複合的に絡み合い、それが株価の高騰へと繋がったと見ている。

 

もちろん、アンジェスの将来性に期待して真面目に投資した人もいるだろう。ただ、僕自身はアンジェスを長年ウォッチし、過去の値動きを研究している。その立場から言うと、「アンジェスの戦略勝ちだな」というのが率直な感想だ。この件に深入りすると、後ろから刺される危険性があるので踏み込まないが、僕としてはアンジェスをワクチン開発の「救世主」として崇め奉る気にはなれない。ここまでのことを端的にまとめると、「騰がる銘柄を見つけること」は話題性のある銘柄を探す習慣の付いている人にとってはさほど難易度の高いことではないということである。「簡単だ」とまでは言わないが、相場で場数を踏めばそうした嗅覚は段々と鋭くなっていくのは確かだ。

 

これらのことを踏まえて、特定のアカウントの件に話を戻すと、彼らの発言通りに株価にポジティブな反応があったとしても、それは基本的には一過性に過ぎないということである。「騰がる銘柄」を見つける難易度は相場環境によって変動していく。そして、相場環境が悪化するとこうした難易度は飛躍的に上がる。日本の株式市場は海外の動向に強く影響を受けており、相場全体が不安定になると、それに連動して個別株の値動きも荒くなるからだ。こうした場面はこれまでも何度も経験したが、実際にそうなった場合に具体的にどうすべきかは自分で考えるしかない。普段から「騰がる銘柄」ばかりに注目し、最も大事な資金管理をなおざりにしていると突発的な事態に遭遇したときに狼狽することになる。

 

過去に特定アカウントの「信者」になり、彼らの一挙一動に注目し、発言内容を盲信した結果、撃沈した投資家の多くは上記のようなリスクについて考えていた形跡がない。全くないとは言わないが、傍から見ると、完全に他者依存しており、主体的に行動していたようには感じられなかった。僕はこうした人達を「投資家」とは認めていないが、ツイッターを見ていると、このような投資家の仮面を被ったギャンブラーは多く存在するように思う。冒頭に紹介したツイートの中に登場する「旦那」もその類いなのではないかと思う。ギャンブラーの最大の特徴は、リスクオンとリスクオフとのバランスが著しく欠如していることである。常にリスクオンモードで、過度な緊張感を強いられる戦いを仕掛けている。そして、自分の思惑とは反対の結果になった場合、取り返しのつかない失敗をするような勝負をしている。何事も、プラスのことだけを見ていては良くないのだ。

 

「ギャンブル的思考」に陥らないようにするには、プラスとマイナスの両方の要素を常に考え、それがプラスに傾く場合は積極的にリスクを取りに行き、反対にマイナスに傾いた場合は、致命傷を負わないように予めシナリオを用意しておくことだろう。これは、特定のアカウントの件についても同様のことが言える。過去にも一時期、騰がる銘柄の的中率が高かったアカウントはいくつか存在していた。大抵は上げ相場の中の出来事であり、彼らには「信者」が付いていた。ただ、当然のことながら何度も的中する訳はなく、彼らが煽っていた銘柄はその後壊滅的な状態となった。

 

割り切った態度で彼らの発言に注視していた人たちは、沈みゆく船の中で自力で脱出したが、自分で考える能力のない人間はそのまま船と共に沈んで行ってしまった。これも、リスクを常に頭の片隅に置いていたら被害の拡大を防げた事例であるだろう。株で資金を増やすには、目の前の現象に素直に反応する積極性が大事だが、それと共に懐疑的な気持ちも忘れてはならないように思う。身の丈に合わない勝負をして撃沈することも、特定のアカウントの発言に依存して海の藻屑と消えていくことも、結局はマイナス面を考慮しない結果がもたらした必然的な事故なのである。

 

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個人投資家。株式投資が専門。本来は、テクニカル分析を軸に、短期スイングをメイン手法にしている。しかし、現在は中長期投資にシフト中。

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