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僕はTwitterで株アカを開設して丸5年になります。それ以前はヤフーの掲示板(以下、Y板)で自分の意見を発信していました。当時からY板は無法地帯であり、そこに掲載される情報の9割はゴミに近かったように思います。
当時はそれを承知で投稿していましたが、段々と嫌気がさし、情報の発信場所をTwitterに移行することにしました。5年前のTwitterはY板と比較すると、まだ健全な空間であったように思います。これは現在と比較した上での話なので、5年以上前のTwitterがどうであったかは分かりません。
ただ、最近はTwitterでもY板化が進んできたように思います。今回はこの5年での僕の株クラの観察を通して感じた「胡散臭い株アカの特徴」について紹介します。
こういう記事を書くと、『じゃあ、お前はどうなんだ?』という声が聞こえてきそうですが、それについては『信じるか、信じないかはあなた次第』と答えるしかありません。自分のことを棚に上げて述べていることは十分に認識しております。ある種の都市伝説だと思って聞いてやって下さい。
本記事は僕の独断と偏見が多分に混じっているので、その点は予めご了承ください。まず結論から言うと、下記のようなアカウントは胡散臭い株アカとして認識し、参考にする際は鵜呑みにせず、常にファイティングポーズを忘れないようにして欲しいと思います。
- ①『絶対』『必ず』という表現を多用
- ②煽る銘柄は「仕手株」ばかり
- ③TLは常に自分の有料noteの宣伝
- ④自称「神」
今回は以上の4本立て。他にも思いつきますが、挙げるとキリがないので別の機会に譲ります。では、①から。
① 『絶対』『必ず』という表現を多用
まず、こういった類いの言葉を吐く人間は相場の世界では8流なので、ほぼ信じる価値はないと個人的には思います。
相場に参加すれば、嫌というほど不条理な状況に出くわします。個別株の株価にしても、それ単体の要因で全てが決定されるわけではなく、他の要因も含めて複合的に絡み合って形成されていきます。
株には不確定要素がつきもの、というのは常識であり、というか常識にすることから投資人生はスタートすると思います。とまぁ、偉そうなことを言っていますが、僕自身も分からないことだらけなので、日々自分の考えを微修正しながら前進しているというわけですが…
なので、『絶対』『必ず』という言葉は使いたくても使えない、という気持ちでいます。そもそも、神の視点を持たない限り相場を確実に予測することなど不可能でしょう。
確かに「アノマリー」的なものは存在しますが、それは経験則から導き出されたものであり、結局は「何となくそうなる」の域を出ません。
この辺りのことをしっかりと胸に刻んでおけば、相場における『絶対』『必ず』という言葉、またはそれに準ずる言葉は極めて無責任に聞こえるでしょう。
② 煽る銘柄は「仕手株」ばかり
仕手株について知らない方はググって欲しいのですが、胡散臭い株アカは何故か好んで仕手株を煽ります。
仕手株は需給先行で株価が乱高下するのが特徴的で、仮に大相場を形成しても富士山のような裾野が広い、上に凸のチャート形状になります。
いや、マッターホルンと言っても良いかもしれません。実際、僕は大相場を築き、その後死に絶えたチャートを「マッターホルン・チャート」と呼んでいますが、過去の大相場を築いた仕手株を見ると、ほぼこの形状になっています。
語弊のないように言っておきますが、僕はこういった銘柄に取り組むべきではない、とは思いません。チャンスのあるところに利益あり、が信条なので、いわゆる「クソ株」でも自信があれば参戦します。
ただ、初心者の段階では「クソ株」を「クソ株」と認識する能力に欠けるので、変に煽られてリスクを承知することなく参戦し、結果自爆するケースが多いのは事実です。
この解決法は単純で、「仕手株 具体例」と検索し、様々な仕手株の末路を一度リサーチしてみることでしょう。そうしてリスクを承知の上で参戦するならよし、参戦するのが怖いならスルーする、の選択をすれば良いのです。
ここは流石に自己責任なので、自分の資金力と相談して決定して欲しいところです。ただ、中級者以上の投資家であれば、その辺りは当然のように認識した上で参戦していると思います。
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③ TLは常に自分の有料noteの宣伝
最初に断っておくと、僕は有料noteの販売については否定的な立場ではありません。実際、僕も何人かの有料noteは購入しているし、その中には有益な情報が書いてあるものもあります。
よく書籍の値段と比較されますが、情報の即時性という観点からは多少値段が高くても有料noteを買うメリットはあります。あと、確かに書籍は編集という第三者的な視点が介入している分、有料noteよりも内容の正確性が担保されています。
ただ、書籍にも事実誤認や偏向的な考えが掲載されているケースはあり、一概に有料noteよりも価値が高いとは思いません。と言っても、有料noteは販売する際の心理的ハードルが低い分、胡散臭い人間も沢山参入してくるというデメリットはあります。その点では、相対的に書籍の方が内容的信頼を置けるでしょう。
話を投資関係に戻すと、トレーダーも自身の考えを発信するツールとして有料noteを選択する人が増えてきました。この傾向はここ数年で強まったように感じます。有料noteの販売自体は個人の自由ですが、TLが自分の有料noteの宣伝ばかりになっている人物には要注意です。
というのは、相場というフィールドに身を置いている「プレーヤー」であれば、有料noteを量産する時間的余裕はないからです。「プレーヤー」は常に目の前の現象について自分なりに解釈し、その対処法を模索しなければなりません。
大事なのは既知の情報に対する解釈より、未知の情報に対する類推とその対処法の考案だというのが僕の持論。これに時間を割いていると、有料noteを執筆する時間はなくなります。
もちろん、トレーダーが自分の考えを定期的に整理する名目でnoteを書き、それを有料で販売するのは自由だと思います。ただ、有料noteの宣伝ばかりする人間は、「プレーヤー」というより、「評論家」に移行していったと僕は思っており、この場合、現場感覚は相当鈍っているだろうと邪推しています。
こういった人間の意見はどうしても総論的になり、各論的な部分については抽象的な説明に終始するので具体性に欠けるようになります。現場を離れると、「プレーヤー的感覚」が減退し、水面をペチャペチャさせているような紋切り型の論評しかできなくなるのと同じです。
なので、株アカでもこういった特徴のあるアカウントはフォローしていません。仮に事故的にフォローしても定期的にリムっています。「現場を退いた評論家」に用はないからです。
④自称「神」
これはもう完全にネタ枠ですが、自身を「神」と称する人物でロクな奴を見たことがありません。「神」と自称せずとも、それに準ずる言葉で自称する人物も同様です。「遅れてきた思春期」と認識していますが、若者がやるならまだしも、大抵は良い歳したオッサンなのがまた痛々しいです。
マジレスするのも少々馬鹿馬鹿しいのですが、彼らの中で相場観の優れた人間は今のところ見たことがありません。相場に対して謙虚な人間であれば、「神」などと名乗ることはできないはず。ギャグとしたら相当スベッており、義務教育からやり直して健全なギャグセンスを磨いてほしいところです。
まぁ、自惚れも時には必要ですが、相場においては自惚れは命取りになると常々思っています。自分に自信を持つことは大事ですが、株アカとして参考にするには、絶対的な自信を持っている無能よりも、「有能な小心者」の方がはるかに有益な情報が得られます。
ネタ枠としてフォローするなら別ですが、真剣に情報収集したいと考えている方はこの辺りのことをしっかりと意識することをオススメしたいです。
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最後に
本記事は多少辛口になってしまったので、気分を害してしまった方は申し訳ありません。ただ、相場というのは「戦場」であり、自分以外は皆敵と思わなければ簡単に戦死してしまいます。
そもそも、Twitterなどのオープンスペースで有益な情報がゴロゴロ転がっているわけがありません。それが単なる「石ころ」なのか「宝石」なのかは自分自身が判断しなければなりません。
その為には、情報の真贋を見極める能力を鍛える必要があります。本を読んで基本的な知識を仕入れ、実践を通して改善点を見つけ、それをまた実践に活かすというプロセスが必要です。
そうした道筋をショートカットして、「〇〇スクール」などという高額な株スクールに通ってもカモにされるだけ。彼らが推奨する銘柄の多くは、「仕手株」であり、まともな投資家なら決して長期的な投資対象にしない銘柄ばかりだからです。
潤沢な資金があり、興味本位に入会したいというマゾヒストなら構いませんが、身銭を切って真剣勝負をするのであれば、一度立ち止まって考えることをオススメします。最低でも、主催者の評判などを十分にリサーチすることは必須でしょう。
そして仮に株アカを参考にするにしても、「思考のプロセス」に力点を置くべきであり、時には耳の痛い忠告にも目を向けたいところです。取り上げた銘柄について心地のよい言葉ばかりが並べられた投稿に「いいね」を押しても気休めにしかならないというのは経験済みのはず。
他人の意見には常に批判的になるべきであり、もっともらしい意見を言う人に対しても常に「本当はどうなんだろう?」と考える姿勢は忘れずに持ちたいところです。そうした姿勢を大事にしている人であれば、Twitter上で跋扈する胡散臭い株アカを見抜くことはたやすいはずです。
本記事がその一助となれば幸いです。
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