この記事はこんな方にオススメ
- ムダな損切りを減らしたい
- 冷静にトレードできるようになりたい
- トレードで注意すべき点を知りたい
「ポジポジ病」とは?
「ポジポジ病」とは、トレードをしたい欲求を抑えられず、常にポジションを取っていないと不安になる心理状態のことを言います。
この言葉は造語ですが、トレードをしている方であれば一度は耳にしたことがあるかと思います。
今回の記事では、「ポジポジ病」が発症する原因とその対策について説明します。
その原因は?
まず、原因については大きく分けて次の3つに集約されるでしょう。
- 一度に沢山の利益を得ようと焦ってしまう
- 相場の流れを無視したトレードをしてしまう
- 明確なエントリールールを設定していない
では、これらの項目について順に解説していきます。
一度に沢山の利益を得ようと焦ってしまう
トレードをする動機は人それぞれだと思いますが、皆に共通する最大の目的は「利益を得て、全体の資産を増やすこと」でしょう。
ただ、この目的を早く達成したいと焦るあまり、無理なトレードをしてしまう人が居るのも事実です。
「待つも相場」の意味
「待つも相場」という相場格言があります。
これは、焦って売買することの無謀さに警告を発し、メリハリをつけたトレードの大切さを説く言葉です。
相場にはいくつかの種類があり、上昇相場、下落相場、往来相場など、大きな流れがあります。
そして、それぞれに合ったトレードスタイルを選択することが必要です。
大きな流れを把握する
この大きな流れを見誤ると、急なうねりに飲み込まれ、大ケガをすることになります。
「待つも相場」というのは、意外な損失を発生させない為にも覚えておくべき大事な概念と言えます。
これを常に意識することで、許容レベルを超えた損失を防ぐことができるでしょう。
相場の流れを無視したトレードをしてしまう
相場全体の流れと個別銘柄との相関性
相場全体に大きな流れがあるように、個別銘柄の相場においても一定の流れが存在します。
それは客観的にはチャートに現れるのですが、このチャートの流れを無視したトレードをしてしまうと損失を出しやすくなります。
そもそも、相場全体の流れと個別銘柄の値動きには相関性があります。一部例外はありますが、全体としては相場環境の変化に応じて、個別銘柄の値動きは決定されます。
相場環境の悪化が及ぼす影響
一般的に、相場環境が悪化すると、それに連動して株価が軟調になる場合が多いです。こういった状況で、積極的にトレードをしても、思うような結果が得られないのが通常でしょう。
積極的なトレードを控えるか、もしくはポジションを調整するなどして、資金が減ってしまうリスクを少しでも抑えるように努めたいところです。
明確なエントリールールを設定していない
エントリーポイントは慎重に
株のトレードはエントリーポイントが一番重要であると言っても過言ではありません。
たとえ良い銘柄であっても、エントリーポイントを間違ってしまうと十分な利益は得られないでしょう。
「ポジポジ病」では、ポジションを取ることを最優先に考えてしまい、エントリールールの設定が二の次になっているケースが多々あります。
エントリールールの設定はメンタルに影響を与える
明確なエントリールールが設定されて初めて、冷静なトレードが可能になります。
仮にエントリールールが設定されていないと、値動きに翻弄されてしまい、適切な対応が困難になってきます。
この状態に陥ると、全ての判断が感情に従ったものになります。感情的な判断はトレードにおいては出来るだけ排除したい要素です。
冷静なトレードは「ポジポジ病」の発症を抑える
反対に、冷静なトレードができるようになると、「ポジポジ病」の発症を抑えてくれるという大きなメリットがあります。
「ポジポジ病」というのは、突き詰めるとメンタルの問題に帰着します。
メンタルを健全にコントロールするという意味合いでも、明確なエントリールールの設定は重要なのです。
メンタルのコントロールに有益な本
まとめ
以上のことを踏まえて、「ポジポジ病」を発症させない為には、以下のポイントに気を付けましょう。
- 利益を得ようと判断を焦らないこと
- 相場の流れに応じて、メリハリをつけたトレードを心掛けること
- 明確なエントリールールを設定すること
これらの点に注意するだけでも、「ポジポジ病」に陥るリスクは確実に低下すると言えるでしょう。
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