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オススメの推理小説を一部紹介【ホラーも含む】

2020年8月27日

今回は、過去読んだ本の中で面白かった推理小説を紹介したい。選んだ本はどれも本格派であり、読み易いが硬質な印象を受けるテーマを題材にしている。

 

どれも有名作品であり、小説好きな人は読んだことのあるモノかもしれない。気になる本があれば是非手に取って読んで欲しい。後悔しないはず。

 

『天使のナイフ』

第51回江戸川乱歩賞受賞作。少年犯罪で妻を亡くした夫が主人公の話で、加害者の元少年の死がきっかけとなり、過去の事件と向き合い始めるところから物語は始まる。

 

被害者と加害者という単なる二項対立の話ではなく、両者の関係性が複雑に入り乱れる様子が物語の展開と共に丁寧に描かれている。所々に張られた伏線が終盤以降に綺麗に回収されていく様子は圧巻。少年犯罪をテーマとした小説に興味のある方にオススメしたい。

 

 

『13階段』

第47回江戸川乱歩賞受賞作。これも『天使のナイフ』と同様に少年犯罪をテーマにしている。とある死刑囚の冤罪を晴らすことを目的に、刑務官と別の事件で刑期を終えた青年がとある殺人事件の真相に迫っていく。僕は『天使のナイフ』を読んだ後に、これを手にした。

 

『天使のナイフ』の作者・薬丸岳氏が『13階段』を読んで『天使のナイフ』を書こうと思ったという話を耳にして興味を持ったのがキッカケだ。実際に読んでみると、かなり面白かった。物語の構造的な面白さが秀逸で、最後まで飽きることなく一気に読めた。『天使のナイフ』も良かったが、僕は『13階段』の方をどちらかと言うと推したい。

 

 

『悪の教典』『天使の囀り』

サイコパスの教師が担当クラスの生徒を大量殺りくするという話で、映画化もされた。正直、映画はかなり微妙だったが、原作の小説は一読の価値はある。もちろん、内容的に感動するような代物ではないが、主人公の教師のサイコパス感が文面からも溢れており、文章だけで恐怖を抱かせる筆力には驚かされた。

 

同じ作者で『天使の囀り』という作品もあるが、こちらは別の意味でもっと恐ろしい話である。線虫をテーマにした話で、かなりグロテスクな描写が続く。僕は両作品ともにオススメしたいが、後味の悪さを噛みしめたい人には『天使の囀り』を推したい。

 

 

 

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