この記事の内容
- 緊急事態宣言が現実味を帯びている
- 一回目の宣言では日経平均株価は下げていない
- 個人投資家は新型コロナの影響を受けにくい好業績株を選ぶのがベター
では、早速見ていきましょう。
緊急事態宣言は出るのか?
現時点(1月3日現在)での全国の新型コロナ感染者数の累計は以下の通りです。
そして、直近の東京都の感染者数の推移は…

出典:東京都公式ホームページ
このグラフを見ると、移動平均線は右肩上がりで感染者数は全体的に増えつつあるのが分かります。
首都圏で感染者数が増加していることを受けて、1都3県の知事が政府に緊急事態宣言の要請をしたことがニュースで流れました。
▶詳しく知りたい方はこちらへ。
個人投資家としては緊急事態宣言の発出が日経平均株価を下げる要因になるのかが気になるところでしょう。
一回目の宣言が出た際の経済的なダメージが大きかったことから、政府は二回目の宣言にはかなり慎重になっていると思われます。
また、経済活動の停滞が生死に関わる業種があることから、再度の宣言に果たして実効性があるのかは少々疑問なところです。
個人的には今の日経平均株価は二回目の緊急事態宣言を織り込んでいないように思います。
結論としては、どうなるのか良く分からないというのが正直な感想です。
そうは言っても、無策で相場の流れに身を任せるのは危険なので一回目の緊急事態宣言後の日経平均株価の推移を確認しておきましょう。
一回目の緊急事態宣言後の日経平均株価の推移

週足チャート
政府は4月6日に緊急事態宣言の発令準備に入ることを公表し、7日に発令することを表明しました。
日経平均株価の週足チャートを見ると、宣言前に大きく下がり、その後上昇トレンドに転換していることが分かります。
これは新型コロナ問題が全世界で深刻化しそうになった頃に、それを織り込む形で株価が反応したものだと思われます。
ただ、現在は新型コロナ問題に企業が現実的に対応している局面なので、二回目の宣言が出たからといってすぐに株価が大きく動くとは考えにくいと僕自身は思っています。
それより、日経平均株価が3万円という大きな節目を突破する前に他の要因で一旦調整することは十分に考えられます。
では、仮に大きく調整した場合に個人投資家はどう対処したら良いのでしょうか?
新型コロナの影響を受けにくい好業績株を狙うのがベター
日経新聞に『経済チャートで見る 新型コロナショック』という興味深い記事があります。
ここでは、新型コロナが様々な経済指標にどのような影響を与えてきたのかがグラフ化されており、投資の判断にも役立つデータが揃っています。
特に個別株投資をしている方は以下のグラフを頭に入れておくことをおすすめします。

産業別の就業者数増減
新型コロナ問題でダメージを受けた業種と追い風になった業種が分かります。
ここから業種を絞り、好業績で割安になった銘柄を狙うのが現実的な戦略でしょう。
いずれにせよ、大きく地合いが悪化した局面では今まで割高で株価が推移していた銘柄を安く手に入れるチャンスにもなります。
そのような場合に備えて、今から銘柄選びを慎重に行っていきましょう。
今回は以上です。
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