9月13日に三谷幸喜監督の最新作『記憶にございません!』が公開されましたね。
今回は、三谷作品の中で個人的に好きな作品を3つ紹介します。今回ピックアップする作品はこちら。
- 映画『12人の優しい日本人』
- 映画『ラヂオの時間』
- ドラマ『今夜、宇宙の片隅で』
正直、これ以外でも好きな作品は多いです。ただ、今回はメジャーの中でもややマイナーよりの作品を選びました。では、順に説明していきましょう。
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映画『12人の優しい日本人』
映画のあらすじ
「櫻の園」の中原俊監督が、三谷幸喜が主宰する東京サンシャインボーイズのヒット舞台劇を映画化したコメディ。陪審員制度を題材にした名作「十二人の怒れる男」をモチーフに、もしも日本に陪審員制度があったら、という架空の設定のもとに陪審員として集められた人々の姿をコミカルに描く。ある殺人事件の裁判のためごく一般の市民12人が集められた。被告が若くて美しいことから議論は概ね無罪で決まりかけたとき、ひとりがそれに異を唱えたことから議論は白熱紛糾し……。引用元:Yahoo映画
正確に言うと、三谷幸喜監督の作品とは少し異なりますが、内容は完全に三谷作品と言っても良いでしょう。
コメント
元はシドニー・ルメット監督の名作『十二人の怒れる男』をモチーフにした作品です。
この作品の最大の魅力は、職業や性格の異なる12人の陪審員たちの議論の様子が、コミカルに、また時にシリアスに描かれており、事件の真相に迫る様子が繊細に描かれている点です。
緻密な脚本
審議は一つの会議室のようなところで行われており、映画全体を通してほぼこの空間だけでストーリーは進んでいきます。
セリフのやり取りが多く、陪審員の発言に事件の核心にせまるヒントが隠されていたりと、推理小説的な要素もあり、その点もこの作品の魅力を高めてくれています。
1991年というかなり古い作品ですが、30年近くたった今でも十分に楽しめる作品です。
『12人の優しい日本人』は、「U-NEXT」で視聴できます。
今なら無料トライアルがあるので、興味のある方はぜひご覧下さい。
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映画『ラヂオの時間』
映画のあらすじ
生放送のラジオドラマを控え、緊張気味のスタジオ。初めて書いた脚本が採用された主婦のみやこも、直前のリハーサルを見学していた。そんな中、突然主演の人気女優が設定を変えたいと文句を言い始める。困り果てたプロデューサーは、みやこに脚本の書き直しを依頼。だが他の出演者も口々に不満を漏らしはじめ、メロドラマだった物語は次第にアクションへと変貌してゆく。引用元:Filmarks映画
コメント
この作品の最大の魅力は、全体を通して臨場感と緊迫感のあるシーンが多い中で、コミカルな要素もたくさん含まれており、テンポも良く観ていて飽きることのないストーリー展開になっているという点です。
これは、クオリティの高い脚本と演技力のある俳優陣だからこそ、なせるワザだと思います。
三谷作品によく出てくるセリフの多い密室劇が好きであれば、観て損することはないです。
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ドラマ『今夜、宇宙の片隅で』
ドラマの概要
三谷幸喜が取り組んだ初のラブストーリー。1960年のアメリカ映画『アパートの鍵貸します』をイメージして作られた。
ニューヨークを舞台に、限られた登場人物だけで進行するシンプルな筋立てで、脚本は各回とも質が高く、とても丁寧なつくりだったが、視聴率は概ね10%から12%と苦戦した。一般には受け入れられず、一説には三谷はこの作品の失敗でテレビドラマの脚本に興味を失ったといわれる。引用元:Wikipedia
個性的な登場人物
端的に言うと、この作品は『コメディ系恋愛ドラマ』です。
ニューヨークを舞台に小菅(西村雅彦)と友人でカメラマンの樋口(石橋貴明)、そして真琴(飯島直子)の三人がメインの登場人物です。
また、小菅に恋愛アドバイスをする雑貨店「楠」の店長が出てきます。奇妙な経歴を持つ謎の人物ですが、非常に味のある良いキャラクターに仕上がっています。
隠れた名作
全体を通して、笑いあり、涙あり、そしてシリアスなシーンもありますが、気持ちが暗くなるようなドラマではありません。
また、結末に向けて様々な伏線が張られており、それを最後に回収する流れは脚本力の高さを表しています。
ジェットコースターのような恋愛ではなく、メリーゴーランドのようにゆったりとしたペースでストーリーは進んでいきます。
当時、視聴率は悪かったですが、三谷作品の中ではコアなファンのいる名作だと思います。
今回、ピックアップした作品の中では一番のオススメです。
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