以前、ツイッターで48歳のオジサンが「よく若く見られる」と顔写真と共にツイートし、周囲から「いや、48歳のオジサンにしか見えませんよ」と総ツッコミを入れられる事件がありました。その後、また別の48歳のオジサンが同様のツイートをしており、これは総ツッコミを入れられるほどの注目度はなかったのですが、僕目線では「いや、48歳のオジサンにしか見えませんよ」という鑑定結果が出ていました。どうやら、オジサンは同年代よりも若く見られることに何かしらの誇りを持っているようで、客観的には実年齢に限りなく近い見た目であっても、本人は若々しいと本気で思っている、いや思いたいのかもしれません。
大抵、こういう「何歳に見える？」とわざわざ聞く人は相手に実年齢より若い年齢を言ってくれることを期待しており、「絶対に若い年齢を言ってくれるはずだ」という確信に近い期待を抱いて聞いてきます。そして、実際に若い年齢を言った場合には「うん、よく言われるんだよね〜」と満更でもない表情を浮かべ、悦に入るわけです。
男女問わず、「何歳に見える？」発言をする人は一定数いるのですが、年齢の話になった際に「待ってました‼︎」とばかりに聞く人の多くは実年齢に限りなく近い微妙な見た目をしています。本当に実年齢より若く見える人は明らかに若い見た目をしているので、実年齢を知ると本気で驚きますからね。
で、こういう面倒な質問に対する適切な回答は二通りあって、これは相手との関係性をどうしたいかによって使い分ける必要があります。まず、相手と良い関係を築きたいと思っている場合は、推定の実年齢よりも若めに答えてください。例えば、推定の実年齢が50歳であれば、45歳と答えましょう。−5歳が基本です。これが10歳以上だとややリアリティに欠けるので、まずは−5歳のラインを狙うのです。
ただ、その場の空気でもっと若い年齢を言った方が良い場合には、「−8歳〜−5歳」の幅を持たせた年齢を言いましょう。それでも、満足しなさそうだと判断した場合は「−12歳」までは許容範囲です。仕方ありません。その場合には、自信を持ってハッキリと大きな声で言うことがポイントです。相手の鼓膜が破れるレベルで構いません。明らかな嘘でも自信を持ってハッキリと断定口調で言えば真実味が出ますからね。
とにかく、相手との関係性を良好に保ちたいのであれば、相手が望む答えを言うことが大切です。円滑な人間関係を築くには嘘も方便ですからね。嘘を言うことで相手が調子に乗るリスクはありますが、利害関係を大事にするなら我慢するしかありません。ただ、相手の喜ぶ答えを用意すれば敵対関係になることはありませんから、結果的にはプラスの方が大きいと言えます。
次に、相手との関係性はどうなっても良い、いやむしろ破綻しようが何しようが構わないと思っている場合は、相手の年齢を本気で当てに行ってください。ここで大事なのは、「実年齢+5歳」とかではなく、限りなく実年齢に近い年齢を答えることです。実年齢が50歳であれば、50歳に近い年齢を答えること。これがポイントです。この方が精神的ダメージを与えられます。
「何歳に見える？」と聞く人の多くは「実年齢−5歳以上」の年齢を答えることを期待しています。「実年齢に近い年齢を言われるわけがない」という謎の自信があるのが一般的なので、実年齢に近い年齢を言うと高い確率で動揺します。その答えに対するリアクションを全く用意していませんからね。なので、実年齢に近い年齢を答えることが逆にリアリティを持って相手の胸にズンッと突き刺さるわけです。この場合も、自信を持ってハッキリと大きな声で言いましょう。もちろん、相手の鼓膜が破れるレベルで構いません。
このように、相手との関係性をどうしたいかによって回答は分かれます。特に相手との関係性が破綻しても構わないと思っている場合は一切容赦してはいけません。相手の心を抉り、精神的ダメージを負わせることが目的なので、手抜きをすることは逆に失礼に値します。ここでも、状況に応じて回答内容を変化させることは必要です。実年齢に近い年齢を言ってもダメージを負わせられない場合には「実年齢+12歳以上」を言いましょう。そうすることで、「何歳に見える？」発言で得た自信を根底から覆すことができるかもしれません。あなたが介錯人になって、スパッと楽にしてあげてください。致命傷を与えられないにしても、傷跡を残すことはできるはずです。
スポンサーリンク
