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【長文】R4宅建合格。準備期間50日でパスした勉強法(独学)について詳細に解説【体系編】

2023年4月7日

今回、準備期間50日で40点をマークした宅建の勉強法について詳細に解説したいと思います。

 

その前に、「民法は全くの初学者ではなく、一通り学習済み」という点は予めご了承ください。全くのゼロベースであれば、準備期間はもう少し必要になります。特に民法は得点力に繋がるまである程度の時間を要する科目なので、学習期間を十分に確保した方が安全です。

 

それを踏まえた上で、本記事をご覧ください。では、早速本題に入ります。

 

使用テキストと問題集

まず、使ったテキストや問題集は以下の5点。

 

①「宅建士きほんの教科書」(ユーキャン)
②「宅建士きほんの問題集」(ユーキャン)
③「宅建士過去12年問題集」(ユーキャン)
④「宅建士一問一答集」(ユーキャン)
⑤ 各予備校の模試

 

①〜④のテキストや問題集をメインに使用し、⑤は書店で適当に選びました。そして、ユーキャンを選んだのは完全にテキトーです。「評判が良いから」という理由ではなく、「ただ、そこにあったから」。もちろん、中身をパラっと見て「分かりやすそうだな」という直感が働いたので選びましたが、自分にとって「分かりやすい」と思うのであれば、どんなテキストや問題集でも構いません。

 

ちなみに、上記①〜④のテキストや問題集のみで合格圏内には入ります。これは間違いありません。なので、メインの教材を選んだらそれだけを徹底的に使いこなしてください。他の教材に浮気するのは絶対にNG。試験で合格点を取るのに必要十分な量がこれらの教材には収められています。

 

では、これらのテキストや問題集を使ってどうやって学習を進めたのかについてお話しします。

 

効果的な学習手順

結論から言うと、以下の順番。

 

①問題集(分野別問題集)を解く

問題文を読んで一応考える。「分からない」と思ったらすぐに解答・解説を読む。ここでの目標は「どんな問題の問われ方をされ、どんな知識が問われるのかを実際の問題で把握」です。

 

初見だとほぼ全部の問題に回答できないと思いますが、それで問題ありません。「問われ方と問われる知識を知ること」に重点が置かれているので、「何問解けるか」の意識は捨てましょう。

 

あと、「分野別問題集」を選ぶのは、「年度別過去問は色々な分野を横断的に解くので最初に選ぶ問題集としては負担が大きい。それよりも、分野別に体系的に知識を身につけた方が効率的に知識を身につけることができる」のが理由です。

 

②テキストを読む

ここでテキストの通読に入ります。通読と言っても、最初から最後まで丁寧に読み込む必要はありません。「つまみ食い」のような感覚で問題ないです。この「つまみ食い」を可能にするのが、①です。ここで問題と解答・解説で読んだ知識が活かされます。

 

問題を解いた段階では手も足も出なかったと思いますが、「これは何だろ?」「どういう意味?」という疑問は残ったはず。この疑問を持ったまま「テキストを読む」という作業に移るのです。

 

そうすれば、「試験に出そうな知識」を体感的に理解した状態でテキストを読むので、知識の吸収度は格段に異なります。あとは、再度①に戻り問題を解き、知識があやふやだなと思ったらテキストの該当箇所に戻る、といった作業を反復していきます。

 

他の問題集の使い方

①一問一答集

まず、一問一答集は「本番で確実に正解の選択肢を選ぶ or 不正解の選択肢を切る為の知識固めを行う問題集」という位置付けです。

 

本番の試験では50問(4肢選択式)出題されますが、これを分解すると「200問の◯✖️問題」に過ぎません。「個数問題」であっても同じ。結局は「合っているか」「間違っているか」の判断の連続で得点が決まります。

 

そう考えると、一問一答集というのはその判断力を鍛えるのに最適なのです。あと、一問一答集に収録されている問題は「確実に正解すべき問題」の集合体であると言えます。この問題集を文字通り「完璧(正解するだけでなく、解答の根拠も指摘できるレベル)」にできるまで何度も繰り返し取り組む必要があるでしょう。

 

実際、一問一答集を完璧にすると本番式の問題で選択肢を絞ることが「速く、正確に」できるようになります。一問一答集に載っていないようなレベルの知識は分からなくても気にする必要はありません。こういった問題は消去法で何とかなります。

 

その消去法を効果的に使う為にも、一問一答集レベルの知識は完璧にしておく必要があるのです。

 

②過去問の使い方

まず、過去問は最低でも10年分は確実に解いてください。これはマストです。宅建試験では過去問の焼き直しのような問題が多く出ます。特に宅建業法。宅建業法は20問出題されますが、ここで最低8割以上は得点しないと合格は難しいと思います。

 

とは言っても、「過去問で見たような問題」が多数出題されるので、宅建業法を過去問演習でしっかり学習すれば、「最低8割以上」のラインはそう難しくはありません。ただ、漫然と取り組むだけでは得点力を高めるのは難しいので、「漠然と正解できた」だけでは不十分で、「解答の根拠をちゃんと指摘した上で正解できる」まで繰り返しやりましょう。

 

あと、過去問集をどのように使うかについてですが、「一年ごとに全部通しで解く」でも「分野ごとに解く」のでもどっちでも構いません。好きな解き方で解くのが良いでしょう。

 

ちなみに、僕は「宅建業法なら宅建業法だけを10年分一気に解く」というやり方をしていました。このやり方のメリットは、「短期間でその分野の理解を深められる」点にあります。宅建業法を得点源にしたかったので、早期に得点力をアップさせる必要がありました。このやり方はかなり効果的だったので個人的にはおすすめです。

 

③模試の使い方

模試は「初見の問題に対応する為に使用する」という位置付けです。重要度で言えば過去問演習の方が上なので、まずは過去問の正答率を100%(重要度の高い問題に限定。捨て問は無視)近くまで高めることに心血を注いでください。それだけで合格圏内には入ります。

 

ただ、合格圏内には入りますが、「確実に合格する」には少し不十分です。最近の宅建試験では過去問で出題されたことのない問題(ex. 法改正された内容)が何問か出ます。そうした問題に対処する為には「本番で的中させることを狙った問題集」である模試を活用しましょう。

 

模試は単なる模試ではなく、「過去問以外の問題」に触れる素材として有効です。過去問演習だけに取り組むと、回数を重ねるごとに「既視感」が生まれます。既視感は復習ができていることの証左ですから、悪いことではありません。

 

ただ、本番では「過去問で似たような問題」が出題されるといっても、「初見の問題」が大半です。「初見の問題を過去問で似たような問題として自信を持って解く」という作業がどうしても必要になってきます。こうした作業をする上で模試は最適な教材であり、取り組むことで「過去問で見たことある問題orない問題を初見で解く」という経験を積み重ねることができます。模試はそうした意味合いで取り組んでください。

 

実際、僕は本番直前期に大量の模試を解いたおかげで、本番では焦らずに各選択肢の吟味に集中することができました。あと、模試を解く際は「点数に一喜一憂」はしないようにしましょう。もちろん、高得点を取ることができれば安心材料にはなりますが、大事なのは「本番で合格点を取ること」にあります。

 

なので、「間違えた問題を潰す」ことに意識を集中させてください。正解した問題はスルーで問題なし。正解した問題は本番でも正解する可能性が高いので、放置で構いません。一方、「間違えた問題」は放置すると本番で似たような問題が出題された場合に間違ってしまう可能性があります。

 

「本番での正答率をなるべく上げる」という観点から、模試で間違えた問題には貪欲に取り組むようにしましょう。そうすれば、合格圏内から「絶対合格ライン」へと飛躍することができます。

 

おすすめの勉強順序【分野編】

結論から言うと、

 

宅建業法、権利関係(特に民法)
権利関係(民法以外)、法令上の制限
税・その為

 

の順番です。

 

宅建業法の優先順位が高いのは想像がつくと思いますが、権利関係(特に民法)は早めの着手をおすすめします。民法の初学者であれば、「特に」です。民法は全体像を把握するまで時間を要する科目なので、早めに取り組んでじっくりと仕上げる必要があります。

 

また、丸暗記が通用しない科目であり、様々な概念を図解を通して理解しなくてはならない面もあり、高い得点力を維持するまで時間が掛かります。

 

なので、宅建業法と同程度の優先順位で学習を進めてください。宅建業法と権利関係だけで34問分あるので、抜かりなく準備しましょう。

 

目指すべき得点

目標得点ですが、「40点以上」に設定してください。宅建の合格ラインは近年では結構上がってきています。以前は「35点程度確保できたら合格」と言われていましたが、直近の合格ラインを見ると、もう少し上に設定した方が無難です。もちろん、問題の難易度によって合格ラインは変動するので、35点でも合格する年はあるでしょう。

 

ただ、問題の難易度に関係なく「確実に合格すること」を目指すのであれば、「40点以上」を目標に掲げるのがベターです。本番で40点取れると確実に受かります。「確実に」という言葉を使うのは普段は控えるのですが、宅建に関して言えば「間違いない」と言えるでしょう。

 

合格率は13〜17%と言われていますが、40点の得点者は大体10%ラインにいます。宅建の難易度が急激に易化しない限り、40点が合格ラインになることはほぼないでしょう。

 

ちなみに、過去すべての宅建試験では合格ラインが40点を超えたことは一度もありません。なので、40点を取れば「確実に」合格できると言えると思います。

 

最後に:「全体を通して言えること」

とにかく、「問題演習メイン」で学習を進めることをオススメします。宅建試験の学習範囲は広く、分野も多岐にわたります。宅建業法や権利関係(特に民法)はメイン科目なので丁寧な学習を心掛ける必要はありますが、それ以外の科目は「サクッと効率的に学ぶ気持ち」で取り組む方が心理的負担は軽くなるでしょう。

 

その際、それを可能にするのが問題演習。問題を通して「得点するのに必要な知識」を学ぶことができます。反対に、「テキストを丁寧に読み込んでインプット→問題演習でアウトプット」の順番で取り組むと恐ろしく時間が掛かります。

 

テキストベースの勉強に偏ると、「どれも重要かもしれない」という錯覚に陥り、どんどん不安な気持ちになってしまいます。宅建試験に関して言えば、問われる知識は結構偏っています。出題されやすい知識もある程度は決まっています。それを把握するのに最適な方法は問題演習であり、問題演習が得点力を身に付ける最短の道だと言っても過言ではないでしょう。

 

これまでお話ししたことは、僕の体験談に基づいた勉強法ですが、ただ闇雲に取り組んだわけではありません。「勉強強者」の人たちの方法論を参考にし、それを自分なりにアレンジした形となっています。なので、多くの人にとっても「効果的な勉強法」であるはず。実際に僕も方法論の有益さを実感しました。

 

今回の記事が読者の方々の参考になれば幸いと思うとともに、皆さんの宅建合格を心より願っております。最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

 

 

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